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November 03, 2005

草間新日本プロレス前社長の本を立ち読みして思うこと。

草間氏といえばアントニオ猪木のツルの一声によって鳴り物入りで新日本プロレス社長に就任、たった一年で黒字回復をやってのけてみせた。会社のあらゆる部署にメスを入れ、いよいよ2年目としてV字回復をしようとした矢先に、猪木によるまさかの解任宣告。その経緯をあますところなく書き記す。プロレスといえばいわずと知れたドンブリ勘定。マッチメイクや給料も完全なる年功序列であり、若者が芽を出すには10年も20年もかかる。

折角売り出されても次にはもう他の人間にとって替わられる。チャンピオンベルトなぞ、大臣のポスト同様持ち回り制と言っても良いだろう。これは決して大袈裟ではない。三沢に対する川田、橋本に対する永田。一連の連続防衛記録を見れば明瞭だ。他団体に移籍した前者の記録を塗り替える為に施したと捉えてもおかしくはない。市場リサーチをした結果、地方プロモーター、ファン共に若手の売り出しが最も切望されているのにも関わらず、今だにベテラン勢がトップであぐらをかいている。

そして話題に困れば外敵と呼ばれる外部の選手を駆り出す。自前の選手はたとえ試合にあぶれたとしても、年俸で生活を保障されてしまう。何より大所帯の為人件費が莫大だ。事業好きなオーナーである猪木による金の無心も経営を圧迫する。背広組と呼ばれる職員もまた旧態依然としており、既得権益を守るのに躍起となっている。最後には彼らの非難中傷を信じた猪木にうとましく思われ、辞任に追い込まれてしまう。更に草間氏が行った改革を全て元に戻してしまう。何故過去赤字に陥った態勢に戻すのか。

本を読んだ感想は、プロレスも政治家も同じではなかろうか。旧態依然としており、既得権益に執着する。これではファン(国民)のニーズを捉え切れず、心が離れていくのは目に見えている。実際毎回トンチンカンなカードやアングルを乱発し、観客動員は激減する一方だ。

プロレスこそ今をときめくIT企業に統合されるべきだろう。昔メガネスーパーが参入した時とは時代が違う。あの頃はまだプロレスにも元気があったし、やり方もプロレス全体の神経を逆撫でしたものだった。

外部の人間が関わると必ず内部の人間は「プロレスの何がわかる。」と言うが、その愛すべきプロレスを駄目にしたのは誰か。

時代は確実に変わってきているのだ。

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Comments

いつもどうもです! m(__)m

実は私、プロレスに関してはかなり保守的な考えを持っていたりするのですが、そんな私でも最近の新日等はどうかと思いますね。何と言うか、プロレス内にももちろん保守勢力があっても良いと思うんですが、それが最近は全然役割を果たしていない気が…

昨日「ハッスル」を観てきたばかりなので余計に思ってしまうのかもしれませんが、ああいう邪道プロレス(失礼!)が映えるのって、しっかりとした普通のプロレスがあってこそだと思いますし。

何とか、頑張って欲しいのですが…

Posted by: りょー | November 04, 2005 20:22

りょーさん、コメントありがとうございます。
今日の日刊スポーツで、長州が今度は軍団の定義を廃止すると言ってました。
まぁ一旦チャラにした方がスッキリしていいのかもしれません。マシンも出てたみたいだし。
ハッスルに関してはあれはあれでいいと思います。全部が全部ストロングプロレスでは疲れてしまうし。
まぁとりあえず今の新日はどうとでもなれ、てなカンジです。寂しいですが。

Posted by: 論と乃亜。 | November 04, 2005 20:38

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